食べ日記 9
ここでは私が、あちこちうろついて食べ歩いたお店を紹介します。 by いずみ


2003.9月掲載

トマトお好み焼き


トマトお好み焼きの京ちゃばな

大阪市中央区博労町2-6-6
TEL 06-6120-9822
AM11:30〜PM11:30
http://www.chabana.com/OskMinmSnbten.htm


この店は、私と流れ星さんをとりこにした、親子丼の「うのあん」のレジ横に案内が置いてあった。なんと、メニューに「トマトお好み焼き」だの「トマト焼きそば」だの書いてある。うーむ、あやしい。これは食べに行かねばならない。
残念ながらチャンスがなかなかなくて、やっと先日行って来た。
そしてうまかった。

私はトマト焼きのチーズと、サラダデザートセットを注文。流れ星さんは、スジのトマト焼きと同じくサラダデザートセットと、トマト焼きそば。値段を忘れたが、セットで1.000円以下だった。


カウンターの一番端にすわったので、厨房の中がよく見える。カットしておいたトマトを鉄板で焼いて、麺と他の具を入れて炒めていた。できあがると目の前の鉄板に乗せてくれる。見るからに麺が普通の焼きそばの麺ではない。手打ちか? と思いながら口に入れると、うーーーーむ。パスタの味だ。我が家では「きしめんパスタ」と呼んでいるスパゲティの仲間の平たいパスタだと思う。帽子をかぶった陽気なにいさんが来たので、捕まえて聞いてみると、やはりそうだと言う。やるなあ。
ソースは少し甘い目だけれど、トマトの酸味があって、ちょうどいい。それにこの堅めのしっかりパスタに妙に合う。パスタのトマトソース味とも言える。こんな焼きそばを食べさせてもらうと、お好み焼きが待ち遠しい。どんなトマトお好み焼きなのだろう。
やっと来た。


ホットケーキくらいの小振りの大きさで、高さが2倍あると想像してほしい。その上に溶けたチーズが、高級なレースの布のようにやさしくまといついている。よくカレーを一人分づつ入れる銀色のキュンとした形の器があるけれど、あれにトマトソースが入っていて、それをこのお好み焼きの上からかけてくれる。ジュワーーーー
トマトソースの作り方も観ていた。カットしたトマトを焼いて、特製のソースを入れて、マヨネーズもチュルチュル入れる。たぶんバジルソースかオリーブオイルか何かも入れていたようだ。それを銀色キュンの器に入れてある。
これがうまい。
流れ星さんのスジ入りのトマトお好みと、少しだけ交換してたべた。
うまい。


そして極めつけは、デザートだ。キンキンに冷えた焼き物のお皿に、焼きプリンが乗っている。プリンの土台にはチーズ味のなんというか、クッキーではないしムースの堅いもののような感じのものがしいてある。カラメルソースがさっぱりしてくどくない。極上の味だ。ケーキ屋さんとしてもやっていける味だ。
そしてなんと日替わりで違うデザートを全て手作りで出しているのだそうだ。
私たちはすっかり感激してしまった。

その2日後。流れ星さんが友人二人をつれてうちに来たのだが、なんとみんなで「京ちゃばな」に行って来た所だと言う。「うらやましい話したろか」で始まる、京ちゃばなの2F の様子や、何と何を食べたとか餅とチーズがどうとかという話を聞かされた。私は大人だから「そうなんや、良かったね。あの店いいやろ」などとニッコリと話しを合わせたけれど、実は私は嫉妬深いのよ。食い物の恨みは恐ろしいのを知らないのね。今に見てらっしゃい。