2003.3月掲載

ナチュラルホームメードケーキ風子

滋賀県大津市比叡平3-50-3
0120-070-261　宅配あり
携帯からは077-529-0348
水曜定休　10:00〜7:00

　知人宅でお茶とカトルカールをごちそうになった。うまい(*^.^*)。なんだか普通のバターケーキとは違う。お聞きすると、かなり厳選した材料を使い、ベーキングパウダーは苦みが残るから使わないというくらいに徹底的にこだわったケーキの店が近くにあるのだと言う。その日は残念ながら定休日で買いに行けなかった。

　そこで今回は月曜日におじゃました。その時ごちそうになったケーキはクリームブリュレ。これが絶品だった。
舌の上でトロンととろける時に、焦がした砂糖の苦みと匂い立つようなバターの香りが、花粉症で麻痺した鼻腔の壁のヒダに、優しくたおやかにしみこんで全身に広がる。ただごとではない。

　帰りに車でこのお店に案内していただいた。比叡平の住宅街の中を迷路のように走る。普通の家の、駐車場と家の間に小さな店舗を作っている。車を止めてお店には靴をぬいで入る。かわいらしいシンプルな店内に小さなウィンドウがあり、ケーキが並んでいる。夕方でもうほとんどが売り切れらしい。

　お聞きすると、カトルカールやショートブレッド、シフォンケーキなどの定番のケーキと、週がわりのケーキが3種類くらいあるらしい。名前を忘れてしまったが、私はタルトになったチーズケーキと、アーモンドのサブレのようなミエルというケーキを買った。

　家に帰り子どもたちにチーズケーキを出すと、一口食べて顔色が変わった。添加物や新鮮さに異常に敏感な長女も、充分に満足した様子。夜中にこっそり一人で食べようと思って隠していたミエルも瞬時に見つけられ、3人で分けることを約束させられてしまった(-.-)。

　私は都会に住んでいるので、ケーキ屋さんはたくさん知っている。今ではどこのケーキも間違いなくフワフワとおいしくて、デコレーションがどれほどステキか、に勝負はかかっていると思っていた。

　風子のケーキを食べて、今まで食べていたおいしいケーキは、いったい何だったんだろう、と思った。愛を持って材料に触れることを知っている手から産まれたものだけが発する、こまやかな暖かい幸せな感覚が風子のケーキにはある。
　わざわざ車で買いに行く値打ちあり。
　聞くところによると、宅配もあるらしい。