2003.5月掲載
数ヶ月前に出会った友人がある日「法然院サンガというのがあってね、岩田先生がされていて、ボクはこれに行っているんですよ」と話してくれた。その「法然院」という言葉を聞くやいなや私の口が勝手に「ちょっと待って、それ私も行く。連絡先教えて。」と言っていた。なんだか解らないが私はこれに行くのだ、ということだけははっきりしていた。彼はちょっととまどっているようだ。まだ何の説明もしていないのだから当然だ。
彼の話によると、岩田先生は行動科学研究所というものを主宰し、京都の法然院で月一回のセミナーをしていて、誰でも自由に参加できるらしい。禅の十牛図と元型をベースにしたもので、とても面白いという。なぜかは解らないが、今すぐにでも走って行きたいような気持ちだった。
(岩田先生の行動科学研究所ホームページはこの項末に案内があります)
翌週に「法然院サンガ〜細胞の時間を生きる」があった。
最近ではお寺で、様々なセミナーやワークショップに場を貸してくださる所が増えているが、法然院は、私の知っているそんな場所の中でも、とりわけ深さのようなものを感じる場だ。陽もくれて真っ暗なのに、廊下の照明はほとんどなく、向こうの灯りを頼りに歩く。待合室の横のふすまには、金色の丸い月が描かれて、隣からもれる灯りにほんのりと浮かび上がる。
待合室にはストーブがたかれ、お茶の用意がされていた。一番暖かい場所にすわり、お茶を頂いてあれこれ雑談する。会場の用意が調ったらしい。私たちはすぐさま行き、一番前に陣取った。
そして圧倒的な迫力で、十牛図のナレーションが始まった。……
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(ただいまリフォーム中・お待ちくださいね!)
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十牛図という地図と元型の理解があれば、私のように人生の難所第四図「得牛」を越えるのに30年も費やす必要はないのだ。もっと早くもっと楽に、次のステップに進むことが出来る。でも残念ながら十牛図に飛び級はない。一つ一つ体験して学んでいく道だ。
私は時々まだ体験していない十牛図の、先のステップに思いをはせてみる。多くの先達と同じように、何度も何度も元型と直面しながら、私もこの道を歩んでいくのだろう。いつかこの強烈な自意識を越えて迷いもなければ悟りもない第八図「人牛倶忘」に入り、ワンネスの世界である第九図「返本還源」へと足を踏み入れ、第十図「入てん垂手」に至って、その時こそ自分のためではなく純粋に他者をサポートできる私になれるだろう。
十牛図があればもう誰も、一人で遭難しておびえることはないのだ。
インフォメーション………………………………………………………………………
6月までの法然院サンガ〜細胞の時間を生きるは、講義や映像を使ったセミナー形式でした。
03年7月から自分の演習ができるワークショップになりましたが、残念ながらあと2回で終了することになりました。新しく名古屋で始まります。
京都での十牛図ワークショップ「魔法の地図を生きはじめる」は
2004年5月14日と6月18日 夜5:30開場 6:00〜9:00
法然院万丈の間 京都市バス南田町バス停から徒歩5分
詳しい内容は →十牛図ワークショップin法然院へ
岩田清治先生の、行動科学研究所の公式HPは、http://members.jcom.home.ne.jp/ibs/
十牛図ワークショップの様子はこちらの↓「ワークショップの写真」から
IBS University http://www.biwa.ne.jp/~ibs/
天使ネットのリンクページからも行けます。
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